見学会が開かれました。
私は25(土)に見学する事が出来ましたが、今朝27日(月)の地方紙によると26(日)は780人以上。
2日間でのトータルは1000人近くとの事。
地元の皆さんの関心の高さが伺えました。
他のブロガーさん達も書かれてますが、1717年江戸中期に建てられたと言われる福島邸。
代々医師の家系だったそうで、私財を投じ初代の橘橋を架けた偉人、福島邦成氏の生家としても知られているそうです。
正直な話、私がこの民家のことを知ったのはほんの最近、
諸事情で7月末には全て解体されるという話や新聞等で知ってからでした。
同業者でもそういう方多かったはずだし、実際知らない方の方が多かったんじゃないかな。
さて、中を見学。
この掛け軸。福沢諭吉の直筆の書なんだそう。(ホンモノです。)
後ろには手彫りの欄間。
小屋裏は埃が凄かったけれど造りはしっかり。
釘隠し。
ここは昭和の臭いがします。
屋根3層、瓦の材質や葺き方が違います。時代と共に増改築を繰り返してきたのでしょう。
福島家の「福」が入った軒先の鬼瓦。
コレ、欲しい~って言う人が結構いましたよ。
まさに、束石。石です。この本。明治23年と書いてあったな。
裏には蔵もあり上のような書籍や骨董類が数多く保管されていたそうで・・・。
みなさん、建物もですが意外に骨董類を写真に収めている方多かったデス(笑)。
門構えがすばらしい。この石塀だけでも残せたら・・・なんて勝手な事思ったり。
建物は改築、増築、減築を繰り返していて、現在の当主の方も高齢の独り住まい。
管理するにもご苦労があったのでしょう。かなりの老朽化が進んでいました。
それでも300年そこにあった住宅。
やっぱりすばらしいと思います。
現在の私達が設計する住宅で300年維持する事ができるでしょうか?
耐久性や耐震性、気密性、断熱性・・・・いろいろな機能が現在の住宅には備わっています。
勿論、4,50年それ以上も大丈夫でしょう。
リノベーションしていければもっと。
がしかし、300年・・・。遠い遠い未来です。正直分からないです。
そんな貴重な建物を見学させていただきありがとうございました。